森の恵み

森の草原、水辺といった多様な自然環境を有する十勝千年の森には、様々な動植物たちが息づいています。
私たちは、放置されてきたカラマツ林に手を入れて自然な森林に戻したり、自然淘汰による力強い森の創出を目指す混播法という手法を用い、森づくりを進めています。
あるがままの森の魅力を感じてもらうだけにとどまらず、この森に魅力的な付加価値を持たせる取り組みを進めています。

フォレストガーデン Forest Garden

草花の生命力を生かした森

 長い間、人の手が掛けられず放置されていた森には、ササが生い茂っていました。
従来の庭づくりは新たな植物を植える“足し算”のデザインが生かさ
れていますが、この庭では、雑木林の間伐とササ刈りを中心にした“引き算”のデザインを試みました。
 地中に眠っている種子に太陽の光をあて、間伐材を森の中に積み上げました。今では沢沿いに、数多くの美しい草花がその姿を見せています。自然
が持っている本来の力を引き出したのです。
 また、ササを否定的にとらえるのではなく、その美しさを生かしたのが「ササの海のデッキ」。川沿いには水を感じられる場所を、森のところどころにはテーブルやデッキなど休み処を設置しています。それぞれの場を活用して茶会やパーティーなどのプログラムを作り、新しい森の楽しみ方を提案しています。

エントランスフォレスト Entrance FOREST

笹が生い茂る暗い林でした。よく見ると美しく可憐な草花が潜んでおりました。草花が種を付け、種を落とした時期を見計らい笹を毎年刈りました。4年が経過し草花が咲き誇ってきました。特に晩夏のヤマブキショウマ、エゾノシモツケソウが陽を浴びて風にそよぐ様は心がおどります。

長い間放置されていた森は年月をかけ、環境に適した頻度でササを刈りました。次第にササが退化し、それに伴い眠っている草花が目を覚まし、今では沢沿いには美しい草花が数多く見られるようになってきています。
草花を植えていく事がプラスのデザインであるなら、ここはマイナスのデザインで森の叡力を活かした庭です。

「麦飯石」の上にある十勝千年の森

健康に良いパワー・スポット

 十勝千年の森の地下には、花崗岩の一種である「麦飯石(ばくはんせき)」が多く眠っています。
この石は多孔質のため、水や空気を浄化・中和し、匂いを吸着する能力があります。場内のレストランやそば処、カフェなどでは、地下で「麦飯石」の間を通って浄化され、適度のミネラルを含んだ天然の伏流水を汲み上げて使っています。
 「麦飯石」は、中国・明時代の薬学書「本草綱目」(1578年)に「匂いが柔らかに甘く、無毒で、主として全ての悪性腫瘍を治す」とあり、薬石として有名になりました。
専門家の中には、「科学的な分析はできていないが、麦飯石には“癒し”効果があるのでは」と言う人も。「麦飯石」があることなどから「パワー・ス
ポット」として十勝千年の森を訪れる人もいます。

十勝千年の森大好き

十勝千年の森を訪れ、十勝千年の森に魅せられた方から、素敵なコメントをいただきました。ファンの声を通して、この森の『空気』を感じてみてください。

北海道内8カ所で気功教室を展開し、
森林浴を組み合わせた「樹林気功」の
普及に努めるハーモニー気功会主宰
小山内 和子さん

木々の波動を取り込んだ「樹林気功」という気功法の普及に取り組んでいます。
十勝千年の森に初めて訪れたのも、この樹林気功の体験会の講師としてでした。

普段は、札幌円山公園や後志支庁黒松内町にあるブナの原生林で樹林気功を行っています。
ブナという木は、ゆったりとしていて、人間にとってとても心地よい波動を出すので、黒松内のブナ林は樹林気功の場所として非常に良いのです。

一方の十勝千年の森は、雑木林です。
しかし、ブナ林とはまた違った、心が豊かになるような波動を感じられる場所です。
本当に気持ちの良い空間で、何もせず、ただ寝ているだけでもいいと思わせられるパワーが感じられます。

「どうしてなんだろう」と思いました。
聞くと、水の浄化などの再生装置機能を持つとされる麦飯石が、この森の敷地全体に敷き詰められていたんですね。
「ああ、なるほど」と納得しました。

この森はまた、風水のパワーをはっきりと感じ取れる場所でもあります。
中でもフォレストガーデンにある「森の盆」、浅野修さんが制作されたアート作品「虚と実」は、特にその力を強く感じられるところです。

風水においては、陰陽の概念がとても重要です。
「森の盆」は水のせせらぎ(陰)と焚き火(陽)、ストーンサークルの左回り(陰)と右回り(陽)がそれぞれ陰陽を形成しているのです。

「虚と実」の方は、作品の一部である池の形が勾玉状になっています。
作品東側のレストラン「カフェ・キサラ」のそばにも池がありますが、こちらも勾玉状です。
その二つを合わせて、対極図(陰陽魚)に見立てることができるのです。

十勝千年の森は、樹林気功をする場所として適しているのはもちろんですが、全体としての景観や森づくりのコンセプトの面からも大きな感銘を受けました。
百年後、千年後、どんな姿になっているのか、想像するだけで心が大きく広がり、思わず深呼吸したくなります。

いつまでも素敵な森であり続けてほしいと願っています。