十勝千年の森/TOKACHI MILLENNIUM FOREST

十勝千年の森では、大自然を体験できる北海道ガーデンの他、ヤギの哺乳体験なども楽しめるファームガーデン、見て食べて楽しめるキッチンガーデンや現代アートの展示、セグウェイに搭乗できる体験ツアーがあります。

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セグウェイに乗って本当の森を知ろう

 「森からの便り」をご覧いただきありがとうございます。この森を運営する十勝毎日新聞社社員の大海雪乃(おおうみ・ゆきの)と申します。十勝千年の森を訪れるたびに、木々が日増しに生い茂り、花も少しずつ開いて、いつも違う表情を見せてくれるこの森の虜(とりこ)になっている私。森に携わってまだ数カ月ですが、初心者の目線で見つけたおすすめスポットを、リポートします。◎野生動物の気分になれます 雪解けが進み、新緑が青々と生い茂った5月。この日、大人気アクティビティ「セグウェイガイドツアー」を体験してきました。東京ドーム約85個分の広さを誇るガーデンをセグウェイで颯爽(さっそう)と走り抜けると、まるで野生動物になったような気分。自然の空気をたくさん吸って、なんだか不思議なエネルギーが湧いてきました。

◎日本最難関のコース設定 十勝千年の森は2007年5月、国内で初めてセグウェイによるアクティビティツアーの運営を開始しました。全国のセグウェイ好きの面々からは「聖地」と呼ばれているそうです。同時に、乗車したまま海抜380メートル、スタートからの高低差80メートルの「千年の丘」の頂上まで登る道は、その傾斜の厳しさから、日本で最も難しいコース設定ともいわれています。毎年、各地から多くのお客さまがこの体験をするために、森を訪れます。年間の利用者数は3千人以上。その中にはリピーターも多いのですが、何度も訪れたくなる理由は・・・後ほどお話ししますね。

 今回案内してくれたのは、セグウェイガイド歴9年の矢萩秀則さんです。前職はナント写真家! 山岳や野生動物などを愛し、「十勝の素晴らしさ、自然の美しさを多くの人に感じてもらいたい」という思いからこの森で働き始めたそうです。セグウェイで走りながら、普通の人なら見逃してしまいそうな小さな花や山菜を紹介してくれるのも、ツアーのおすすめポイントなのです。

◎不思議な形の石はアイヌ神話がテーマ 十勝千年の森でセグウェイを初めて体験する場合、まず1回目は「草原コース」からのスタートになります。最初に操作について30分ほどレクチャーを受けると、早速散策を開始。波打つ芝の丘が圧倒的なスケールで広がるアースガーデンにある不思議な形の石の数々も、実はすべてアイヌ神話がテーマになっていることなど、矢萩さんは森をより楽しめる知識を次々と説明してくれました。

◎雪ウサギやエゾリスにも会えます もちろん最大の見どころでもある「千年の丘にも登りますが、難コースとはいえ、優しくアドバイスをしてくれるので、誰でも簡単にたどり着くことができます。そして頂上まで到達すると、まるでアルプス山脈のような美しい日高山脈を背に、十勝平野の大パノラマが見晴らせます。コースを走っていると、時には雪ウサギやエゾリスが顔を出してくれることもあるそうです。

◎スリル満点の森林コース 「上級コース」は、草原コースを修了した人だけが体験できます。一般の来園者も入ることができない、“ホンモノの森”に入っていきます。光が遮られ、うっすらとした森の中では、鹿が樹皮を食べた跡や野生動物の痕跡、車輪とほぼ同じ幅の橋を渡る場面があり、スリル満点です。しかし、この場所には2回目以降の人しか踏み入れられない。これがもう一度足を運びたくなる理由なのです。さらに、何度も上級コースに通うと、門外不出の“特別コース”が出現するのだとか・・・。これを聞いたら私も挑戦しないわけにはいきませんね。

 ゆっくりと流れる森の時間を、最新鋭のマシンで一気に駆け巡ると、新たな魅力が発見できます。皆さまにも、自信を持っておすすめします! 

 
 この機会にぜひお試しください。

大海 雪乃

大海 雪乃

Yukino Oumi

十勝毎日新聞社 

1997年12月20日、北海道帯広市生まれ、札幌市育ちの22歳。明治大学情報コミュニケーション学部を卒業後、この春、十勝毎日新聞社入社。趣味は旅行と野球観戦。長期休暇には海外や全国各地に出かけ、その土地の美味しいグルメを満喫することが一番の楽しみ。大学時代は4年間、軟式野球サークルのマネジャーを務めたほか、21大学179チームが参加する関東大学軟式野球同好会連盟の事務局スタッフとしても活動した。

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