時折、形を成す中小210の断片 [2003] アーティスト:インゴ・ギュンター

時折、形を成す中小210の断片
協力:高野夕輝
時折、形を成す中小210の断片 01/02 時折、形を成す中小210の断片 02/02

時折、形を成す中小210の断片 [2003]

 どうぞ覗いてみてください。 窓に打ち付けられた板の隙間に顔を近づけないと、この作品を見ることができないようになっています。

サイロ ギュンター氏は十勝千年の森のために、帯広競馬場で行われた、とかち国際現代アート展「デメーテル」(2002) で発表した作品をつくり直しました。厩舎からサイロへの引っ越しです。

北海道の開拓時代、馬は人間が生き延びるためになくてはならない存在でしたが、今ではあまり目にすることもありません。彼らが担っていた大切な役割は、自動車にとって代わられてしまったのです。
サイロの中、骨格だけのこの馬は、獲物を狙う恐竜のように大きく口を開けて、豊かさを象徴する金箔をまとっています。 ユーモラスに、ときには悲しげに、ゆらゆらと揺れながら、何を思っているのでしょうか。

■アートは真実を語るための嘘、という言い方があります。この作品は私の他の作品とまったく違うように見えますが、一体なにがどうなっているのだろうという疑問を引き出す、 という意味では同じとも言えます。野生の馬と、人間との関係における馬の運命について考える時、言葉では説明しきれない感覚がわき起こるのです。
この馬が長い荷役を終えて十勝千年の森に安らぎの場所を与えられたことを嬉しく思っています。
インゴ・ギュンター
アーティスト
インゴ・ギュンター
1957 年 ドイツ生まれ
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